私は、小遣いが足りなくなると、時々キャッシングで賄っていました。もちろん、妻には内緒です。キャッシングでお金を借りるのは、せいぜい月に1万円程度で翌月には返済できる範囲の利用でした。
しかし、ギャンブルに手を出すようになったことで返済が追い付かなくなってしまいました。
普通の暮らしをしていたはずが、ギャンブルでいつの間にか借金300万円
私は妻と子供2人の4人家族でいたって普通の暮らしをしていました。
勤め先は中小企業ですが、毎月安定した給料と妻のパートの収入もあったので、月に34万円位の収入がありました。家賃や子供の教育費を差し引いても貯蓄ができるぐらいのごく普通の家庭でした。
月に5万円のお小遣いを貰っていて、当時はそれで充分足りていました。ギャンブルもしませんでしたし、タバコも吸いません。週に一度、会社の同僚との付き合いで飲みに行く程度でした。
たまに週2回、3回と飲みに行くことがあり、お小遣いが足りずにキャッシングで埋め合わせをしていましたが、それでも翌月に少し節約をして返済できていました。
このような生活が一変したのは、マンネリ化した生活を変えようと何気なく入ったパチンコ屋です。学生時代に数回行ったくらいしか記憶になかったパチンコ屋ですが、たまたま入ったその日に大当たりし、3万円勝ちました。
これで一気に気が大きくなってしまい、頻繁にパチンコに行くようになりました。最初は数千円負けたらそこで止めていましたが、たまに数万円勝つことが快感となり、いつのまにか止められなくなってしまいました。
数万円の負けが続いても、キャッシングでお金を借りてパチンコ代に充てていました。そんなことを繰り返していく内に、キャッシングのお金が自分のお金であるかのように錯覚してしまいました。まるで利用限度額が自分の預金額のように思ってしまい、完全に金銭感覚が麻痺していました。
そんなことを続けている内に、借金はどんどん増え、返済日が近づくと別のカードを作って返済し、また借りる。いつの間にか自転車操業になってしまい、一気に借金は300万円を超えてしまいました。
どうにも返済ができなくなり、司法書士事務所の無料相談に行きました。任意整理という方法を提案してもらいましたが、お小遣いの5万円では足りないとの指摘を受けました。
なんとか妻に内緒で解決したかったのですが、お小遣いだけでは足りません。その日は帰宅し、離婚も覚悟のうえで妻に打ち明けました。
借金の話を聞いた妻には怒られるどころか、呆れられてしまいました。その後、3日ほど口を聞いてももらえず、苦しい数日を過ごしました。その後、もう一度妻と話し合い、家の貯蓄から頭金として100万円を出してくれることになりました。
そして、残りの200万円の借金は任意整理をして返済することにしました。手続き後、5年で分割返済をしていくことになり、返済金額も家計の中から捻出してくれることになりました。
妻に打ち明けたことで肩の荷が降り、もう二度とこのようなことをしないと妻に誓いました。今思うと妻には感謝の気持ちしかありません。