私は学生の頃から車が好きで生活の一部になっていました。毎日の通勤も休日のレジャーも全て車を利用していました。社会人になって念願の新車を購入したことが借金問題の始まりでした。
車のカスタマイズにのめり込み借金が200万円に。
私は子供の頃から車が大好きで、大学生になるとすぐに車の免許を取りに行きました。免許が取れると、すぐにローンで中古車を購入しました。
周りの友人も同じころに車を購入しており、休日の度に友人たちと車数台でドライブに出かけていました。ドライブに行けないときはカーショップに通い、本屋で車の本を読み漁る生活をしていました。
やがて、大学を卒業し社会人になり、会社の了承を得て毎日の通勤に車を使うようになりました。社会人になって数年はその車を使用していましたが、痛みも目立つようになり、買い替えの時期が近づいていました。学生時代に買った中古車ですし、毎日の通勤に使っていましたので走行距離は25万キロを超えていました。
その頃には貯金も50万円程ありましたし、そろそろ新車に乗りたいと思い、カーディーラーを何軒か回りました。いくつかの車を試乗していくうちに、当初考えていた予算内の車ではなく最新の人気車種を購入する決意をしました。
少し無理をしましたが、月々5万円のローンで夢の新車を購入することができました。待望の新車が納品されてからは毎週のようにドライブに出かけました。最新の人気車種ですから周りの友人からもうらやましがられます。
それが快感で、さらに車にお金をかけるようになりました。タイヤやホイールなどの高価な部品を次々に購入し、自分好みにカスタマイズしていきました。もちろん毎月の給料では足りず、ローンで購入していました。
しかし、パーツを買ったのは良いものの、毎月5万円のカーローンだけでもきついのに、パーツ代のローンの返済まで払いきれませんでした。月末に返済するお金が足りず、キャッシングやカードローンで返済の穴埋めをするようになっていました。
借金を借金で返す自転車操業になっているにも関わらず、車のカスタマイズに夢中になり、どんどん車にお金をかけていました。そんなことを繰り返しているうちに、気がつけば車のローンとは別に200万円の借金を抱えていました。毎月の支払が10万円を超え、到底自分の給料では払い切れません。
もう、債務整理をするしかないと思っていましたが、どうしても手塩にかけた車を手放したくなくて、相談することをためらっていました。しかし、すでに返済が回らず、毎日のように督促の電話がかかってきます。
どうしようもなくなり、車を手放す覚悟で司法書士事務所に相談したところ、任意整理という方法を提案してもらいました。この方法であれば、車のローンを手続きの対象から外すことで車を手放さずに済むとの説明でした。
車のパーツ代で作った借金を毎月3万円ずつ返済していく見通しでした。正直言うと、ちょっと苦しい金額でしたが、どうしても車を手放したくなかったので任意整理をお願いすることにしました。
あのまま自転車操業を繰り返していても借金は減らなかったと思います。これで先の見通しが立ちました。何としてもこのまま車は残して最後まで責任もって支払っていくことを決意しました。