2020年4月5日に「【裁判長の説諭】失踪した夫の借金返済を肩代わり。生活費に困り、子どもたちを育てるために食材を万引きし続けた母」というタイトルでサライに掲載された記事があります。
記事の概要は、突然出て行った夫が残したヤミ金などへの借金を肩代わりさせられながら、
パート勤めで2人の子どもを育てていた、シングルマザーの実話です。
日々取り立てに怯え、生活費にさえ困り、生活保護を受けても困窮から抜け出せず、食べるため、そして子供を食べさせるため、スーパーで食材を万引きし続けた女性について書かれています。
結局は、その女性の万引きは発覚し、執行猶予判決を受けたあと、社会復帰の後、2度目の万引きが発覚し逮捕、起訴となり、裁判や裁判官の判決を焦点に、記事はまとめられています。
裁判官の温情判決により、再度の執行猶予が下されたのですが、閉廷後に書記官を通じ女性を裁判官席に呼び寄せ握手を求めて「もう、やったらあかんで。がんばりや」と諭したそうです。
この記事の女性は、この素晴らしい裁判官に巡り合えたおかげで、更生を果たすのであろうと想像します。
しかし、本来はこのような裁判官が必要な状況を作ってはいけないはずです。
セーフティーネットとして、多重債務者の生活を立て直すために債務整理があります。
人が人として必要最低限の生活するにあたって、本当に信頼できるサービスの提供が求められているのだということを実感させられる記事です。